自然派イギリス菓子のダダダックは、ハリーポッターに登場するイギリスの伝統的なお菓子やお料理をご紹介しています
Teatime

紅葉が色付きすっかり秋めいてきました。
秋と言えば運動会や遠足などの行楽シーズンですし、松茸や栗、さんまなどの秋ならではの美味しい食べ物がたくさん思い浮かびます。ちなみに私と魔女っ子は、少ししぶ〜いかもしれませんがギンナンが大好きです。薄皮を剥くのが面倒ですが、何ともいえないあの味がとってもオツですよね。

Episodo.21 イギリスの秋の風物詩は、イギリス一不運な男と花火大会なのだ!

イギリス人にとっての11月というと、もうかなり肌寒くなっていますし、長くて厳しい冬への準備期間みたいなものだそうです(なんだかくらーい・・・)
そんな暗いイメージの11月ですが、国中の人が楽しみにしているのは、なんと花火大会!?なんです。

なぜ、秋に花火大会なの?と思われるかもしれませんが、イギリスでは、11月5日の『ガイ・フォークスデー』と呼ばれる日に、国中で大きな花火大会が行われます。
いったい何の記念日なのかと言いますと・・・
1605年の11月5日のこと、ガイ・フォークスと共謀者達が、ウェストミンスターにある国会議事堂を、国王ジェームス一世や国会議員もろとも爆破しようと企てたのですが、見事失敗に終わります。国会議事堂の地下には、36樽もの爆薬をしかけ、ガイ・フォークスが点火係りとして地下で待機していたのですが、計画がばれてガイ・フォークスは捕まり、大逆罪で処刑されました。ガイ・フォークスは首謀者ではなかったそうですが、一番有名な犯人になってしまいました。

それから4世紀もたった今でも、この日には、ガイ・フォークスを象った人形が火で燃やされたり、花火を上げて、彼らの失敗を祝うのだそうです。
このガイ・フォークスって人は、計画が失敗に終わった上、処刑され、今でも陰謀の失敗を祭りのネタ?にされているんですから、なんとなく気の毒になりますよね。限りなく不運な人だったのかも・・・

各家庭では、庭にたき火を焚き、中にじゃが芋を入れてベークドポテトを作って食べたり(日本でいう焼き芋ですね)、日本でも売っているような手で持つ花火をして騒ぐのだそうです。うちのスネイプ先生(夫)によると、この日は必ずベークドポテトとファッジ(キャラメルみたいな飴菓子)を食べながら花火を楽しむのだとか。

花火大会が近づくと、町中に
「花火大会の夜はあなたの可愛いペットを外には出さないで下さい。花火の音で怖い思いをします!」
という、動物愛護の国、イギリスらしいポスターがいたる所に貼られます。
テレビのニュースやコマーシャルでも、
「可愛いペットを花火の騒音から守りましょう!」
としつこい程呼びかけられます。

初めは、何なのかしらん?と思った私ですが、驚きながらもすぐに納得してしまいました。イギリス人って、動物の事になるとかなり熱くなりますからねー。
スネイプ先生いわく、「イギリスでは、人間よりも動物の方が大事にされている」とのこと。たしかに、イギリスに住む大魔女さん(姑)なんて、息子や私よりも、飼ってる猫の方をはるかに大事に思っていますからね・・・(-。-;)

ペットではありませんが、うちのお店では、屋根裏にこうもりが住んでいるという事が最近わかり、驚くと同時になんとなく複雑な気持ちになりました。
夕方になると巣から出てきて、パタパタと店の周りを飛んでいるらしいんですが、鳥とよく似ているのでよほどよく見ないと違いが判らないそうです。
「魔女の働く店の屋根裏にこうもりが住んでいる!」なんてなんたる偶然!笑い話としか思えませんが、頭上でこうもりがお昼寝していると思うと、なんとなく働く気力がわいてきて、こうもりのクッキーを作るのも気合いが入ります。

◆今回のレシピは、食物繊維たっぷりのオートミールが入った「ヨークシャー・パーキン」という焼き菓子です。

不運な男、ガイ・フォークス
彼の失敗がいまや大花火大会になっちゃった!?