自然派イギリス菓子のダダダックは、ハリーポッターに登場するイギリスの伝統的なお菓子やお料理をご紹介しています
Teatime

寒さが身にしみる季節になりました。
寒さが苦手な私は、秋頃から冬じたくを始めたせいか、今年はなんとなく余裕がある気がします。
私の仕事場はとっても寒いのですが、今年は内側にまでファーがたっぷり付いた暖かいブーツをはいて仕事に励んでいます。

Episodo.22 「クリスマスにはクリスティを!」が秘密の合い言葉!?知られざるイギリスのクリスマスと女流ミステリー☆

さて、一年も早いもので、クリスマスが近づいてきました。
イギリスのクリスマスについては、コラムでも何回か採り上げていますが、今回はイギリスのクリスマスに欠かせない、”意外なもの”についてお話したいと思います。
七面鳥の丸焼きやローストポテト、ミンスパイと並んで、とっても大切なもの・・・それはなんと、”アガサ・クリスティ” なのです!

アガサ・クリスティは、1890年にイギリスのデヴォンシャーで生まれた、イギリスが世界に誇る推理小説家で、イギリスの上流階級の家庭に育ちました。
30才の時に、エルキュール・ポアロが登場する「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビューして、85才で亡くなる迄の約56年間に、推理小説だけでも約66冊、短編集を約20冊世に送り出しました。挙げたら切りがありませんが、代表作に、「そして誰もいなくなった」「オリエント急行殺人事件」「アクロイド殺し」「ABC殺人事件」「予告殺人」などがあります。

クリスティ自身も、そしてファン投票でも、常にナンバー1に選ばれているのは、ミステリー史上の大傑作と言われ続けている「そして誰もいなくなった」ですが、この作品を初めて読んだ私が、「世の中にこんなに面白い物があったのか!!!」と放心状態になってしまった程の面白さです。まだ読んだことがないという方もたくさんおられる思いますが、日本でもクリスティの原作を元に、ドラマや映画がたくさん作られていますので、きっとなんとなく知っていると思う方も多いんじゃないでしょうか。

先ほど挙げた代表作と呼ばれる名作をたて続けに書いた時期は、30代の中頃から40代にかけてで、二人目の夫と再婚して、経済的にも心にも余裕が出来たからすばらしい作品が書けたのだろう、と言われています。 彼女自身の私生活もなにかと話題になり、女性としても、とてもミステリアスでユーモアたっぷりで、魅力的な人だったのではないでしょうか。

そんな彼女は、なんと75才になるまで執筆していたそうですが、晩年は毎年クリスマスの時期に、新しい作品を発表していたのだそうです。(つまり年に一作品)
イギリス国民は、それをとっても心待ちにしていて、クリスマス休暇の間にのんびりとソファに座って、クリスティの新作を読むというのがクリスマスの習慣のようになっていったのでしょうね。
そんな事からか、テレビ局もクリスマスにはこぞって、クリスティ原作のドラマや映画を放送するのがお決まりになり、現在でも「アガサ・クリスティといえば、クリスマス!」「クリスマスといえば、アガサ・クリスティ!」と、イギリス国民の合い言葉のようになっているそうです。

日本では、年末になると、忠臣蔵にまつわるドラマや映画が放送されますよね。日本人の中には、「忠臣蔵と紅白歌合戦を観ないと年が越せない!」と言う人もいますが、イギリス人にとってのクリスティは、日本人にとっての正にそれ!なのかもしれませんね。
ちなみに、この時期にぴったりの魔女おすすめの作品は、「ポアロのクリスマス」と、「クリスマス・プディングの冒険」です。イギリスのクリスマスにどっぷりと浸れますよ♪

クリスティの小説に出てくる時代は、明治から昭和にかけてですので、ちょっぴり古くさいなと感じるところもありますが、何度読んでもとっても新鮮で、トリックのすばらしさや登場人物の構成の深さには目を見張るものがあります。
イギリス上流階級のぜいたくな暮らしぶりもたっぷりと描かれていますから、とっても面白くて、一度読み出すと、犯人が判るまでの間、何も出来なくなってしまいます。特に、長編を読み出すと、仕事も手につかなくなってしまいますので、最近は、まだ読んだことのない短編集などを寝る前に読むのが楽しみです。

私のクリスティ好きは、ハリー・ポッターと同じ位のとてつもないものなのですが、長女が産まれた時に、娘の名前をどうしても”アガサ”にしたくて、奮闘した記憶があります。
大好きなクリスティと同じ名前を娘に付けたかったわけなのですが、”アガサ”は、今のイギリスではと〜っても古くさい名前だそうで、夫や夫の両親に猛烈に反対されました。 明治や昭和初期の名前なので、日本で言うと、”お梅” や ”おふみ”っていう感じかしらん!?
「イギリスじゃ犬にもアガサなんて名前は付けないぞ〜!!!」
と夫にどなられて、泣く泣くあきらめた私でした、ハハハ・・・(^_^;)

では、みなさまに、素敵なクリスマスと新年が訪れますように、心からお祈り申し上げます。
来年もよろしくお願いいたし魔〜す!ルンルン♪

アガサ・クリスティ
クリスマスにはぜひ彼女の作品を
ポアロのクリスマス
クリスマスにぴったり、「ポアロのクリスマス」
クリスマス・プディングの冒険
こちらは洋書で、「クリスマス・プディングの冒険(The Adventure of the Christmas Pudding )」