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季節はすっかり夏!日本って強烈に寒かったり暑かったりで、本当にヘビーな所だわ...と思う今日この頃。
前回のコラムに続き、今回もアガサ・クリスティ作品に詳しく描かれている、一昔前のイギリス上流階級の暮らしぶりについてお話したいと思います。
Episodo.24 イギリスお嬢様事情と上流階級風プロポーズの方法!? |
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4月、5月の二ヶ月間に渡り、スカパー・ミステリーチャンネルにて、アガサ・クリスティドラマ特集を思う存分楽しませて頂きました。 どれも観たくてたまらない作品ばかりでしたが、特に面白かった物は、 前回のコラムでふれた「茶色の服の男」も観ることが出来たのですが、ヒロインがイメージと全く違っていたので少しがっくりでした...原作では、ヒロインは20代前半の可憐なイギリスのお嬢さんというイメージのはずなのに、ドラマではラテン系の少し年食ったギャル!ヒロインが恋するワイルドな美青年は、松田優作さんを白人にした感じのニヒルな俳優さんが演じていました。(限りなく無口で渋かった〜☆) さて、イギリスにおける上流階級(アッパークラス)に属する人々は、今も昔も言うまでもなく大金持ちです。 彼らはイギリスの田舎に広大な屋敷を所有し、たくさんの召使い、家政婦、執事、庭師、子供がいる場合は、乳母、家庭教師を抱えて優雅に生活します。門から屋敷までにたどりつくのに半時間以上かかりそうなお屋敷も珍しくなく、敷地内に森や川や池、運河がある場合もあります。(屋敷というよりお城ですね!) お屋敷周辺には、入念に手入れされた庭園があり、ゴルフの出来る芝生があったり、テニスコートがあったりして、見ているだけでため息が出ます。 クリスティのドラマでも、登場人物は仕事などしないで、パーティーに明け暮れたり、ボートやヨットでクルーズを楽しんだり、乗馬を楽しんだり、ゴルフやテニスに励む姿が描かれています。テニスのシーンには、以前紹介した爽やかなカクテルも登場しました。 上流階級の家に生まれた子供達は、庶民とは異なった名門校で勉学に励み、庶民の子供達と遊ぶ事もほとんどないそうです。卒業後は家業を継いだり、事業を起こしたり、ふらりと外国へ移住して外国で成功したりしますが、幼少より、いずれ人の上に立つ立派な指導者になるようにと、厳しく教育されるそうです。 年頃になると、社交界にデビューし、月に何度かはロンドンでのパーティーに顔を出すというのがお決まりだそうです。ですから、大方が、いなかに大邸宅を持ち、ロンドンにはフラット(マンション)や小さな屋敷を所有している事が多いそうです。 クリスティの作品には、上流階級のお嬢様方がたくさん登場しますが、中でも一番位が高かったのは、「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」の伯爵令嬢、レディ・フランシスではないでしょうか? この作品はクリスティの15作目の長篇物で、1934年に出版されました。同じ年にあの不朽の名作「オリエント急行殺人事件」も発表しているので驚きましたが、クリスティが夢中で執筆している姿が目に浮かぶような若さあふれるスリラーです。 ところで、「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」というとてつもなく長くて意味深なタイトルを見て、読み出す前に思わず吹き出しまうのは、私だけじゃないはず。 物語は、このエヴァンズが一体誰なのか?というのが、犯人探しのキーワードになっています。主人公で牧師館の四男坊ボビーは、ゴルフの最中に、崖下で瀕死の男を発見します。そして、その男は「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」と言って、息をひきとります。 さて、この作品のヒロイン、レディ・フランシスの口癖は「毎日退屈ね...何かおもしろい事はないかしら...」です。 最先端のドレスに身を包み(もちろんオートクチュールで、帽子と手袋もお揃いになっている!)夜な夜な超高級ナイトクラブをはしごしたり、オープンカーをぶっ飛ばすというお転婆です。 このレディ・フランシス役は、オードリー・ヘップバーンが勇ましくなったようなイギリス人女優が演じていました。 物語の始まりで、ボビーは、何者かにモルヒネ(猛毒)を盛られ、九死に一生を得るわけですが、病室にお見舞いにやって来たレディ・フランシスは、青い顔で横たわるボビーに向かって、 また、数々のクリスティのドラマや映画から、イギリス上流階級風(?)愛の告白やプロポーズのシーンを拝見する事も出来ました・・・ が、どれもあきれるほど遠回しで、鈍感な私なら、聞き流してしまいそうな感じのものばかり...。 この後二人は、ヒロインの父親(もちろんとってもお偉い方)に挨拶に行き、男性は「娘さんを頂いてもよろしいでしょうか?!」と、とてもぶしつけに訊くわけです。そして、父親も父親で、「よかろう、娘をもらってくれるのか?持っていきなさい!...で、君の名は?」と、とってもいい加減! 少し極端かもしれませんが、イギリスの親達はこの父親のように、子供の結婚相手にはさほど興味がないし、子供の結婚に口をはさむ事は少ないそうです。イギリスの親は、子供が18才になると成人として扱いますし、18才になると、ほとんどが独立して家を出ます。だから、親子と言えども、こんな風に割り切った関係になるんでしょうね。 うちの場合も、夫の両親は結婚当初、私にはあまり興味がなかったような感じです。ただ、恐らく彼らにとって、私は初めて親しくなった東洋人(!)でしたので、私の存在自体が宇宙人の様な感じだったと思います。 そして両親と初対面した時に、両親がスネイプ(うちの夫)に、「彼女とはどうやって会話するの?話はできるの?会話は成り立つの?」とひそひそと話していた事もあります。 ところが、娘が生まれてからは、どちらの両親もてんやわんやの大騒ぎで、夫の両親は、はるばるイギリスから苦手な飛行機に乗って、孫の顔を見にやって来ましたから、子供の力って偉大だな〜と思いました(^^)。 |
![]() ミステリーコンビとして有名な、フランセシカ・アニスとジェームス・ワーウィック。 |
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