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さて今回は、前回のコラムで登場したヴィヴィアン・ウエストウッドについてのお話です。

Episodo.26 もう一人の女王様!?ヴィヴィアン・ウェストウッド

ヴィヴィアン・ウェストウッドは、1970年代に、夫であったマルコム・マックラレン(赤毛の陽気で過激なおやじ?)と共に、過激なファッションと音楽で世界を揺るがし、一世風靡したデザイナーです。
彼らは、貧しくて将来に希望を見いだせない、イギリス労働者階級の若者達を、音楽とファッションで奮い起こし、退屈で衰退気味のイギリスに革命を起こしました。

それから30年以上たった現在でも、世界中で彼らの創り上げた音楽やファッションの信者は増える一方。ヴィヴィアン自身は、すっかりストリートファッションから遠のいていますが、今でも世界中のどこへ行っても、彼らの生み出した文化にお目にかかる事が出来ます。言い出すときりがないですが、わかりやすく言うと、バンドをやっている若者達のファッションの原点は、この過激なカップルの創作した文化だと言えると思います。
例えばモヒカンヘアにタータンチェックのボンデージ服、チェーンだらけのライダースジャケット、反政治的メッセージの書かれたTシャツ、厚底ブーツ、鼻ピアス(!)などなど。

80年代、90年代になるにつれ、彼女の作品は、奇抜ながらもドレッシーなファッションへと変化しますが、一目見るだけで彼女の作品だとわかる、アバンギャルドなデザインが世界中で認められ、1992年にはエリザベス女王より「大英帝国勲章」を与えられました。

ヴィヴィアンの一番有名なブティックは、ロンドンのキングスロードの終わりかけの、ひっそりした場所に佇んでいます。このお店の名前は、『World's End』(この世の果て)。
窓にかけられた反対方向にクルクル回り続けているかけ時計が、「この世の果て」にふさわしい不思議な空間を醸し出しています。

私自身は高価な彼女のファッションとは縁がありませんが、ブティックの先にあるバス停をよく利用していたので、ロンドン一有名なこのブティックをのぞき見するのが楽しみでした。このエリア一帯が『World's End』(この世の果て)と呼ばれているそうですが、歩き続けて行くと、その先にはサッカーの強豪チーム、チェルシーのスタジアムがあるそうです。

私が留学していた頃、日本でもヴィヴィアン人気に火が付き、彼女のブティックに日本人の店員が常勤するようになったのはこの頃の事です。あのキョンキョンが○十万もするコートを買いにやって来たというような情報も入ってきました。

ちょうどそのころ、私は突然帰国してしまった友人の代わりに、日本食のレストランで、数ヶ月間の約束で、アルバイトをしていました。
ボンドストリート近くの少しお高いお店なんですが、夏のある夜、ヴィヴィアン関係者さん達が、来店した事がありました。 日本からやってきたバイヤーさんお二人と、思わず見とれる程の色白のモデル風美青年と、その彼女らしき女性の4名で、湯豆腐を注文されました。

この美青年は、すらりとした長身で、濃紺のスーツで決めていたんですが、なんと彼は、ヴィヴィアンの一人息子、ベン・ウェストウッドだったのです!プラチナブロンドで、お顔はお母様にそっくり!私ってなんてラッキー♪

モデルさんと見まごうほどの彼ですが、なんと最近はエロティックなカメラマン、映像クリエイターとして世界から注目を浴びているそうです。
ちなみに、ヴィヴィアンの次男でマルコム・マクラレンとの間に生まれたジョセフ・コーは、パートナーのセリア・リーと共に、ロンドンでセクシーなランジェリーのデザイナーとして活躍していて、二人のお店は、連日アベックで大にぎわいだとか。息子が二人もいたという事実に驚きましたが(うちの夫も、息子が二人もいたのか!知らなかった〜!と非常に驚いておりました)、さすがはヴィヴィアンのご子息! そっち方面に才能がおありだったのね。そういえばお母様のファションもセクシーですからね〜と、なんとなく納得した私。

ところで、ヴィヴィアンつながりの有名人といえばこの人、永瀬正敏さん。
実は魔女、ブレークする前の永瀬正敏さんにもロンドンで出会ったがあるんですよ!

あれは夏の真っ盛り、週末のカムデンロックマーケット(ロンドン北部の有名な場所で、週末だけ開かれるマーケットが若者に人気です)でのことでした。マーケットに向かう途中の道で、いかにも女優さんっぽい女の子3人と、かっこよく佇む永瀬さんを発見!
すぐに名前は思いつきませんでしたが、彼と至近距離で目が合い、「あ〜!」と叫びそうになった私を、彼は必死で避けていました・・・

同じ日の夕暮時、私の住むフラット近くの駅前でも、彼の佇むお姿が目撃されていますので、きっと佇むのがお好きなんですね。
そんな感じで、キョンキョンと彼が結婚した時は、異常に嬉しかったし、別れてしまった時は、人一倍悲しかったなぁ。ぐっすん。

ヴィヴィアン・ウエストウッド
ヴィヴィアンの有名なブティック『World's End』(この世の果て)